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【掃除の順番・流れ・コツ】掃除のプロは「どこから」ではなく「動線」を見る

「さ、掃除をしよう」と思ったとき、まず、身近なところから始めますよね。

一方で、あまりにも散らかりすぎて、「掃除の仕方がわからない…」なんて方もいるでしょう。

では、掃除のプロはどのように掃除をしているのでしょうか?

実は、「まずはリビングから」「散らかっているところから」ではなく、

「掃除した場所をまた汚さないようにする」

これを重視しています。

そこで今回はプロの掃除の仕方と、掃除の一連の流れを解説します。

関連:プロの掃除家はどれぐらいのスピードで片付けができるのか?


プロの掃除の仕方・コツ【拭き掃除と洗剤の使い方】

まず、掃除の仕方はどのようにすべきか?

プロが実践している例をいくつか挙げていきます。


掃除のプロ、新津春子さん

新津春子氏 オフィシャルサイトより

掃除のプロ・新津春子さんを知らない方のために、簡単にご紹介します。

新津春子さんは、羽田空港の清掃員として長年働き、全国ビルクリーニング技能競技会で、最年少優勝(当時27歳)を果たした方です。

何よりも、世界一綺麗な空港に選ばれた羽田空港を支えた「カリスマ清掃員」として有名です。

新津さんは、羽田空港が2013年、2014年、2016年、2017年に「世界一清潔な空港」に選出された際の功労者の一人です。

新津さん曰く、掃除で大事なのは「思う心」だそうです。


新津春子さんは「どこから」より「動線を見る」

そんな新津さんは「拭き掃除」が日課、拭き掃除にはある「コツ」があるそうです。

どのようにしているかと言うと、

よく触るところ(動線)をじっと観察し、湿らせたタオルで拭くだけ。

たとえば、ドアノブだったり、頻繁に歩く廊下や階段など。

「家族がどのように動くか、どこに座るのか、何を触っているのか」

を把握すれば、コンパクトに掃除を済ませることができるそうです。

またこの時、洗剤は使わず、乾拭きもしません。洗う・絞るが面倒なら、使い捨てのウェットタオルでも良いそうです。

とにかく、よく触れる・通るといった汚れやすい動線を、サッと拭くことがポイントのようです。


汚れ・ニオイを分析して除去する

新津さん曰く、洗剤を使う場合は、

適した洗剤を選べば、ゴシゴシ擦らずとも、汚れやニオイを落としやすくなる。

これが秘訣とのこと。

汚れやニオイには、「酸性・中性・アルカリ性」という液性の違いがあります。

pH7を中性として、7より数字が小さければ酸性、大きければアルカリ性。さらに数字が小さいほど酸性が強く、大きいほどアルカリ性が強くなります。

【pH(ペーパー)とは?】
水溶液が「酸性・中性・アルカリ性」のどれに当たるか、弱い・強いの度合いを示す数値(0から14まで)のこと。

そして汚れにも、それぞれ傾向があります。

・酸性の汚れ:油汚れ、手あか、湯あか、皮脂など
・アルカリ性の汚れ:トイレ・バスルームのニオイ、下水臭、水あか、石けんカス、尿・尿石、カルキなど

そこで、酸性の汚れにはアルカリ性、アルカリ性の汚れには酸性のものを使います。

これは、反対の性質を利用して中和し、汚れやニオイを落としやすくするという考え方です。


つまり、「汚れているから、とりあえず洗剤を使う」のではなく、

「どんな汚れなのか」を見極めて、それに合った方法で落とす。

これが新津さんの掃除の仕方(考え方)です。


プロから学ぶ。掃除の順番・流れ

では、どのような順番で掃除していけばよいのかを解説します。

掃除のプロの一連の流れはこのようになります。

1.掃除の邪魔になる物をどかす
2.奥から手前に進める
3.高いところのホコリを落とす
4.掃除機をかける
5.拭き掃除をする
6.最後に床をチェック


1.まず最初に「物をどかす」

最初にするのは、掃除機をかけることではありません。

使ったものを元の場所に戻す。
掃除の邪魔になるものは別の場所に移す。

このように、床やテーブルなどに置いている物を片付けます。

掃除する場所に物が残っていると、いちいち移動しなければいけません。すると余計に時間がかかります。

なのでまずは、掃除しやすい状態を先につくること。

これが最初の作業です。


2.掃除は「奥から手前」に進める

部屋を掃除するときは、入口付近から始めるのではなく、奥から手前へ進むのがコツです。

たとえば寝室なら、部屋の奥から掃除を始め、最後に出入口付近を終わらせます。

理由は、せっかく掃除した場所を歩き回って汚さないようにするためです。

特に水拭きやワックスがけなど、掃除した後に触れないほうがいい場合、この順番が重要になります。

掃除の進行方向を、

奥 → 中央 → 入口

と決めておけば、途中で行ったり来たりする必要もありません。


3. 高いところからホコリを落とす

次に、棚や家具などを掃除します。順番は「上から下」です。

照明、カーテンレール、棚の上など、高い場所からホコリを落としていきます。

上を掃除すれば、ホコリは下へ落ちてきますよね?

反対に、低い場所から先にすると、落ちてきたホコリをもう一度掃除する羽目になり、二度手間になってしまいます。

だからまずは、高いところのホコリを落として、その後掃除機をかけるようにしましょう。


4. 掃除機をかける

高いところのホコリを落としたら、次は掃除機をかけます。ようやく掃除機の登場です。

床に落ちたホコリや髪の毛、目立つゴミを吸い取っていきましょう。

掃除機をかける時のポイントは、

・フローリング:木目に沿って
・カーペット、ラグ:縦横と十字方向に
・畳:畳の目に沿って

それぞれこのように動かしましょう。

また掃除機は、引くときにごみを吸い上げるようになっているので、ゴシゴシ押さずに力を抜いてかけましょう。

細かな汚れや手垢などは、このあと拭き掃除で仕上げます。


5.拭き掃除をする

掃除機をかけたら、次は拭き掃除です。

ただ、新津さんがおっしゃるように、すべての汚れを同じ方法で拭かないようにするのがコツです。

テーブルの手垢とキッチンの油汚れでは、汚れの性質が違います。

水だけで落ちるものもあれば、洗剤を使ったほうが落としやすいものもあります。

汚れやニオイを感覚だけで判断せず、汚れの「性質」を見ましょう。

「汚れているから拭く」のではなく、「なにで汚れているのか」考えてから拭くのです。

洗剤を使う時は、いきなり汚れに吹きかけず、素材への影響をチェックします。

「色落ちが怖い…」という方は、中性洗剤からはじめるといいです。


最後に床の周りをチェックする

掃除の仕上げに、床をチェックしましょう。

ここでは床全体を何となく拭くのではなく、普段の掃除では残りやすい部分を見ます。

たとえば、

・部屋の角
・壁際
・家具の脚まわり
・巾木(はばき)の周辺
・こびりついた汚れ

などです。

巾木(はばき)ってここです↑

床の中央は、掃除機をかければ比較的きれいになります。

一方で、こうした場所にはホコリや汚れが残りやすいため、最後に目で確認しながら掃除していきます。

ここまで終われば、掃除は終わり。きれいに元通りです。


掃除は場所ではなく、動線から汚れを見ましょう

「今日はリビングを掃除しよう」と場所から考えると、部屋全体を掃除することになります。

でも、実際に汚れる場所は家によって違い、人の動きによって汚れる場所が変わります。

掃除をするときは、

「どこを掃除するか」ではなく、
「どこが汚れやすいのか」「何で汚れているのか」

を見ましょう。

あとはここで述べた順番で進めれば綺麗にお掃除が完了です。

さいごに、参考にした新津さんの書籍を置いておきますね。


📕新津春子『ラクラクお掃除 新津式 汚れ落とし術』

→ 家庭ごとに異なる汚れを、家族構成や住環境、生活パターンなどから見極めて落とす方法を紹介した一冊です。

📕新津春子『タオル1枚でピカピカ!新津春子流おうち掃除術』

→ 毎日触る場所をこまめに拭く「ちょこちょこ掃除」や、疲れにくい拭き方など、無理なく続けられる掃除の方法を紹介しています。

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